遺族年金受給者は、老齢年金を受け取れるのか?
保険料納付要件を満たしている人が65歳になると、老齢基礎年金と老齢厚生年金を受け取ることができます。
すでに遺族厚生年金を受け取っている場合、65歳になったときに、老齢基礎年金と老齢厚生年金も併せて受け取ることができるのでしょうか。
遺族厚生年金と老齢年金との関係は、下記の通りとなります。
【遺族厚生年金と老齢基礎年金】
老齢基礎年金は、全額支給されます。
遺族厚生年金は、全額支給されます。
【遺族厚生年金と老齢厚生年金】
老齢厚生年金は、全額支給されます。
遺族厚生年金は、老齢厚生年金に相当する額だけ支給停止となります。
具体的に、
「老齢基礎年金70万円、老齢厚生年金20万円、遺族厚生年金60万円」であるとすると、
老齢厚生年金20万円は、全額支給されます。
遺族厚生年金は、老齢厚生年金に相当する額だけ支給停止となるので、
「遺族厚生年金60万円-老齢厚生年金20万円=40万円」が、実際に支給される額となります。
したがって上記の例での支給額は、それぞれ、
「老齢基礎年金70万円、老齢厚生年金20万円、遺族厚生年金40万円」となります。