年金なんでも解決塾

難しそうな年金を、分かりやすく解説します

再評価率とは

老齢厚生年金の額は、これまで働いてきたときの標準報酬月額の平均値をもとに算出しますが、これまでの標準報酬月額を単純に平均化するのではなく、一定の「再評価率」を掛け合わせて算出します。

 

「再評価率」とは、一体何なのでしょうか。

 

年金を受け取るようになる65歳のときと、初めて会社に勤め始めた40年前とではお金の価値が変わっています。

 

40年前は10円や100円で買えた物でも、物価が上がった現在では、当時の値段では買うことはできないでしょう。

 

40年前の給与の額をそのまま用いて、これから受け取る年金額の計算をしてしまうと、年金の実質価値が低くなってしまい、当時の金銭価値に見合う年金額とはなりません。

 

そこで、過去の給与の額を、現在価値に直して、年金を支給することにしました。

 

過去の給与の額を現在価値に置き換えるために用いる調整の割合のことを、「再評価率」といいます。