働きながら年金を受け取っている人の、年金はいつ増える?
「60歳になって、年金を受け取り始めるようになりました。
その一方、年金だけでは生活できないので、仕事を続けて、厚生年金保険料も納めています。」
老後に受け取る老齢厚生年金の額は、厚生年金保険料を納めてきた期間や額によって異なりますが、上記の例のように、年金を受け取りながら保険料を納めている人の年金額はいつ増えるのでしょうか。
厚生年金保険料を毎月納めているのですから、それに応じて毎月年金額も増えそうなものですが、実際は、保険料を納めるごとに年金額が増えることはありません。
年金を受け取りながら保険料を納めている人の年金額は、退職したときにまとめて増えることになっています。
つまり、60歳から年金を受け取り始める一方、60歳から63歳まで仕事をして保険料を納めていた場合、60歳から63歳までの3年間の保険料の分は、退職したときに3年間分まとめて計算をして、年金額が増える仕組みとなっています。
なお、退職したとき以外にも、65歳になったとき、70歳になったときにも、年金額の再計算が行われます。
したがって、年金を受け取りながら保険料を納めている人の年金額は、
・退職したとき
・65歳になったとき
・70歳になったとき
この3つのタイミングで年金額が増えることになります。