年金なんでも解決塾

難しそうな年金を、分かりやすく解説します

「訂正請求」をしましょう

「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を利用すると、これまでの年金記録を確認することができ、老後の年金の見込額を知ることもできます。

 

しかしこれらを確認していると、例えば、「厚生年金に加入していたのに、加入した記録がない」や「賞与をもらったはずなのに、賞与の記録がない」、「910日に退職したはずなのに、820日に退職したことになっている」などといった誤りが見つかることがあります。

 

誤っている理由としては、「事業主が適切な届出をしていなかった」「事業主が適切な届出をしたけれども、届出を処理する際に、何らかの事務処理誤りがあった」などが考えられますが、年金記録が事実と異なると思われる場合は、年金記録の「訂正請求」をすることができます。

 

「訂正請求」は、「年金記録訂正請求書」を年金事務所に提出することにより行いますが、その際に、「給与明細書」や「源泉徴収票」などの請求内容に関する状況が分かる資料があることが望ましいです。

 

また、当時の会社の同僚の証言等も有効な証拠となります。

 

これらの関連資料や周辺事情を参考にして、請求を認めるかどうかの判断がなされることになります。

 

誤った年金記録のままでは、老後に受け取る年金額が少なくなってしまうなどの不利益が生じてしまいますので、おかしいと思ったら、まずは最寄りの年金事務所で相談をしてください。